本日は人前でプレゼンする時のメンタルコントロールをご紹介します。
売り込みたいテーマや企画について、効果的に説得するための技法のこと。スライドや資料作りには、プレゼンテーションソフトが用いられることが多く、大型ディスプレーやプロジェクターでスクリーンに映し出したり少人数での商談ではノートパソコン上で再生してプレゼンテーションする。(コトバンクより)
皆さん、会社でプレゼンテーションや皆の前で話すことなどありますよね!
仕事を任せられる立場やグループのリーダーになったりすると、プレゼンの機会が増えてくると思います。
その時に付きまとう物、それが「緊張」というプレッシャーです。
これはものすごい厄介なものです。
あれだけプレゼンを準備したのに・・
本来の自分はこんなはずじゃないのに・・
なんでこんなことになってしまったんだろう・・
という苦い経験は誰にでもあると思います。
今回はオリエンタルラジオの中田さんも実践しているプレゼンテーションの緊張を解く方法を解説していきます。
【悪い緊張を排除する!】プレゼンテーションで緊張しない方法とは?
まずプレゼンや人前で話す時に緊張してしまった時の典型的な例として、
・足が上ずる
・声が震える
・頭の中が真っ白になる
・固まる
・時が止まる
・早口になる
・見当違いなことを話し始める
上記のようなことになったことはありませんか?
プレゼンテーションに立ち会った周囲の人や、話を聞いている人達はあなたが「緊張してしまっている」ことにはっきりと気付いています。
先程紹介した典型的な現象が周囲の人の前で起きており、なにより他の人(プレゼンしない人)は冷静にその場にいてあなたの一挙手一投足を観ているわけです。
オリラジの中田さんもデビュー当時は大変緊張したそうですが、「緊張とは何か?」を理解してから緊張と上手く付き合っていけるようになったそうです。
誰もが緊張を取り除いて、自分の理想通りのプレゼンテーションをしたいと思っていると思います。
それでは、そもそもその緊張とは何かを考えて行きましょう!
緊張とは、不安なことや、普段とは違う状況になった時に分泌される血中のノルアドレナリン値が上がってしまい起こる症状です。
ノルアドレナリンが急激に心拍数や血圧を上げるので、手足が震えてしまったり口が乾いたりする典型的な緊張症状が起こってしまうのです。
ではこのノルアドレナリン値を上げないようにするにはどうすれば良いのか?
先程答えを言ってしまっているようなものですが、その現象が起きないように逆をすれば良いのです。
不安にならず、その環境(プレゼンテーションの場)になれてしまえば良いのです。
「でもそれが難しいからみんな緊張するんだよ!」
「そんなことできるのごく一部の人間だけだろう・・」
と言う声が聞こえてきそうです。
そうです、おっしゃる通りなんです。
それでは更にこの緊張に対して考えて行きましょう!
先生、私も人前では緊張してしまう方です。
誰だってそうだよ!緊張する方が普通さ
緊張を克服する方法なんてあるのかな・・
緊張はしても良いんだよ、ただ緊張にも種類があることを知っておくことが大事なんだ
種類ですね・・わかりました!次お願いします!
【緊張には良い緊張と悪い緊張がある】
緊張には良い緊張と悪い緊張があります。
良い緊張を知ることによって、緊張を恐れることがなくなります。
それでは良い緊張とは何でしょうか?
良い緊張で迎えたプレゼンの後には、どのような結果が待っているでしょうか?
【良い緊張の後のプレゼン結果】
ほどよい緊張感の中で頭は冷静にそして自分の想像通りに、自分が期待していた通りの姿でプレゼンテーションを終わらせることができた。周囲の反応も良かった。
【悪い緊張の後のプレゼン結果】
頭が真っ白になってしまい、自分の伝えたかったことが半分しか伝えられず、そのまま盛り上がることなくプレゼンテーションが終了してしまった。周囲の反応もいまいちだった。
そのプレゼンテーションが良いか悪いかは他人が判断することですが、自分で良くなかったと思えば相手ももちろんそう思っているでしょう。
もうお気づきだとは思いますが、問題はプレゼンテーションに入る前にあります。
【準備は万全にしたか?】
今回のテーマで一番大切な部分です。
プレゼンで緊張を和らげるために最も大切なことはプレゼンの前段階の準備です。
準備とは、
・資料の整理
・ロープレ(相手をつけて話す)
・イメトレ(質問などの準備)
「準備」という点で解説すると、引退してしまいましたが、メジャーリーガーのイチロー選手は準備の天才でした。
バッターボックスに入る前までの仕草やストレッチはいつも同じで、これをルーティン化することによって良い結果を出していました。
と言うよりも「良い結果を出す為にしなければいけない準備や行動がわかっていた」と言った方が良いでしょう。
この準備を徹底的に行うことによって最高のパフォーマンスを本番で出していました。
緊張とは無縁だったでしょうか、大事なところで活躍できる人は人一倍の準備によって、自らに自信を植え付け普段と同じ感覚で結果を残すことができる、と言うことでしょう。
極端な例だったかもしれませんが、緊張してしまう人は特に準備を徹底しておく必要があるということです。
資料の整理をしよう
資料は簡潔に誰にでもわかりやすいように、まわりくどくならないようにまとめましょう。
プレゼン資料は長ければ良いわけではありません。
基本的に話すことが長ければ長いほど緊張しやすくミスも起こしやすいです。
「あいうえおだけを人前で話すのと、あ行~わ行までを人前で話してください」
となった時に緊張せずミスしにくいのも前者です。
要点をしぼって、できるだけ自分が話しやすいように文章を削ぎ落としましょう。
そして必ず伝えたいポイントは資料に赤字でポイントをつけておき、その部分は強調して伝えてください。
ロープレ(相手をつけて話す)をしよう
このロープレはオリラジの中田さんが解説していましたので引用します。
ロープレは間違った練習方法をしてはいけません。
正しい練習方法で最短距離でゴールに向かってください。
【ロープレ方法】
本番前に三人以上の人に話しを聞いてもらいましょう。
別々のタイミングで1人1人別々に話しを聞いてもらってください。
※資料を自分一人で本読みしたり暗記するのは違います。
お笑いの方やお芝居する方は、本読みという台本を読んだ後に必ず舞台の立ち芸子をしますよね。
これを何度も何度もやっているから本番で上手くできるわけです。
スティーブジョブズのアイフォン発売時の商品プレゼンも有名ですが、何十時間も相手をつけて練習し、その結果あの伝説のプレゼンが誕生しています。
プロフェッショナルは準備からプロフェッショナルなわけです。
要は最高のプレゼンをしたければ練習しない人はいないということですね。
実は往々にしてこれをやっていない人が多いわけです。
【人前で話す効果は2つ】
人前で話した方が良い理由の1つは、
聞いてもらうこと事体になれることです。
これは聞き手との共同作業を意識しています。
プレゼンテーションの場では、突然のトラブルが起きたりします。
急に質問が飛んで来たり、相手が自分の思ったリアクションでは無かったり。
このようなちょっとしたヤジや反対意見でパニックになってしまうのです。
そして人前で話した方が良い2つめの理由として、
相手に聞いてもらうことにより自分のプレゼンに改善点が見つかることです。
第三者に聞いてもらい、フィードバックをもらうことによって自分のプレゼンに何が足りないかがわかってくるわけです。
完璧な内容で準備したつもりが実は、
・思った以上に伝えられなかった
・もっと良い言葉使いがあった
・データが間違っていた
・想定外の意見があった
など、自分のプレゼンがブラッシュアップできるわけです。
これを三人別々の人に話すことによって、さらに磨きがかかり、
「あの人が言っていた改善点も盛り込めている」
と言った安心感がそのまま自信へと繋がっていくわけです。
できれば友人や会社の信頼できる人、又は可能であればしっかりと指摘できる上司や先輩に見てもらうのが良いでしょう!
この準備をしておくことによって全く違う結果が生まれるわけです。
イメトレ(質問などの準備)をしよう
先程の準備の延長線上ですが、このイメトレは当日の自分のプレゼン風景を想定し、更には不測の事態に対しての対応を考える手法です。
プレゼンテーションをした後や途中には必ず相手のリアクションがあるわけで、その質問に対しての準備を徹底的に行ってください。
これはロープレの時点で、相手に質問の練習をお願いしておくと良いと思います。
プレゼンのシチュエーションによりますが、お客さんの役をしてもらい実践に近い環境で協力してもらうのが一番良いでしょう。
さて、ここまで準備したらプレゼンテーション当日です。
あなたがやるべき準備はしました!
あなたは自信を持っています。
自信がみなぎっていています。
そして少し緊張もしています。
そう、この時に感じる緊張が「良い緊張」なのか「悪い緊張」なのか別れるわけです。
「あれだけ準備したのだから今日は大丈夫だ!」
と思えるのか、それとも
「あそこの部分で質問が来たら何て答えようかな?」
と不安とあせりで当日を迎えるのかどちらかです。
緊張はして当たり前!良い緊張を知ろう
ここまで話してきましたが、実は緊張はどれだけ準備しても緊張してしまう人は緊張してしまいます。
それは体質上緊張しやすい人と緊張しにくい人がいるので仕方のないことです。
緊張をしてしまう人は、「良い緊張」があることを理解しておきましょう!
良い緊張とはスポーツする時のの集中力と同じで「ゾーン」に入っている感覚と同じです。
最高のパフォーマンスが出せる環境というのは、ある程度緊張感があるものです。
緊張することが悪いことではないことを理解しておきましょう!
海でバタバタすればするほど溺れてしまうのと同じで、リラックスしてぷかぷか浮かんでいれば溺れません。
ぷかぷか浮かんでいる人は力を抜いていれば浮くことを知っており、それが安全だとわかっているからです。
先生、良い緊張と悪い緊張があることを知りました!
うん、良い緊張で本番を迎えることが何より大事なんだ
準備がものすごく大事なんですね!
準備を徹底することによって「自分がここまでやった」と言う自信がつくんだよ
私も明日プレゼンがあるんで家に帰ったら準備を徹底します!
うん、寝不足もパフォーマンスを落とす原因になるからしっかりと休むように。
はい!頑張ります!
【まとめ】
それでも緊張してしまうという方・・そんなあなたへ最後のメッセージです。
あえて少し極端な言い方をします。
まず自分は完璧でないことを認めましょう。
完璧であろうとすると、何かボロが出た時の反動が大きいのです。
頭が真っ白になってしまう原因にもなります。
完璧主義者になる必要なはいのです。
言葉の言い間違いがあっても良いのです。
そして人はあなたが思っている以上にあなたに期待していません。
プレゼンにトラウマがある人は大変ですが死ぬわけではないのです。
プレゼンテーションは場数を踏むのが一番効果的ですが、そうでない人も本日勉強した「緊張がなぜ起こるのか?」を理解していれば大丈夫です。
例えば会社やクラスなど全員がプレゼン発表する環境であれば、初めの方に終わらせてしまった方が良いですよ。
後になればなるほど注目度と期待度は上がりますので。
1番初めにしてしまうのをオススメします。なぜか?
全員がプレゼンするならば、半分は自分のプレゼンの事で頭がいっぱいですから皆はあなたに集中していないのです。
このようなことをプラスにとらえながら理解しているだけでも違います。
緊張は頭で理解して行動することで、良い緊張に変えられます。
「しっかりと準備すること」と「良い緊張、悪い緊張があること」
これを理解して活用して頂けたら幸いです。
それでは皆様、良い緊張と向き合ってプレゼン頑張って下さい!!
応援しています!!