「伝える」ではなく「伝わる」コミュニケーションが大事な理由

皆様はよく「相手に伝えたはずなのに全く伝わっていなかった」と言う時がありませんか?
仕事や恋愛、プライベートにおいても自分の意図したことが相手に伝わっていない時ってありますよね??
本記事は「伝える」ではなく「伝わる」コミュニケーションのコツをお伝えできればと思います。
仕事ができる人はこのコミュニケーション技術がとても優れています。
是非ご覧になっていってください。

こんな方にオススメ

・コミュニケーションが苦手な方
・相手に自分の話が伝わっていないことがよくある方
・「伝わる」技術を更に磨きたい方

「伝える」ではなく「伝わる」コミュニケーションが大事な理由

「伝わる」コミュニケーションはどんな立場の人にも大切なテクニックです。
会社の上司や部下、恋愛相手や友達、飲食店の注文でもそうです。
ごく身近で私たちはコミュニケーションを常に行っています。

例えば会社で誰かに仕事の依頼をする時などありますよね?
あなたの周囲でも「この人伝え方が下手だな」と言う方いませんか?
反対に「この人の言葉はスッと入ってくる」と言う方もいますよね?
さて、この両者ではどんな事が違うのでしょうか?

結論から申し上げますと、
・相手の立場になって話せているかどうか?
・伝える順序は「結論」から話し、
重要部分は強調する
・最後に相手に確認する

この3点が非常に大事です。
この3点を意識して話すようにすると、ぐっと相手に伝わりやすくなります。

基本的に相手に何かお願いごとや命令などする時は「人を動かす」「相手を動かす」ことになります。
この時にまずその人に「自分が何をしてほしいのか」をしっかりと伝えましょう。
その「依頼」「お願い」「命令」のゴールは何でしょうか?
あなたは何を最終的に望んでいるのでしょうか?
これを相手に伝えましょう。
要は「結論から言え」となってしまうのですが、これができない人は多くいます。
「伝えたいことが多すぎるから結論からは無理!」
と言う方もいますが、その様な人はその人自身がゴールがわかっていない可能性もあります。
相手が知りたいのは、一貫してゴールに向かって行動することです。
そしてそのゴールに必要なキーポイントだけを知りたいのです。
・何をすればOKなのか?
・どうすればゴールするのか?
相手はこれを知りたいわけですね。
そしてここがポイントなんです。

この「どうすればゴールするのか?」
この部分を最初から最後まで伝えてしまう人が圧倒的に多いのです。

伝えることが苦手な方は、
「話が長すぎ」
「言っていることの意味がわからない」
「何を伝えたいのかわからない」
「で?結論は?」
このように言われたことはないですか?

もう一度確認してみましょう。
相手が知りたいことは、
・どうすればゴールするのか?
・ゴールに必要なキーポイントを知りたい
これは相手は教えてくれませんから自分で意識するしかありません。

伝える順序は「結論」から話し、重要部分は強調する

さて伝えるポイントで最も難しいのがこの部分です。
まだ腑に落ちていない方もいるのではないでしょうか?
結論から話すというのは、ご理解頂けたでしょうか?

まず相手にゴール(目的)を伝え、ゴールのイメージ、意識をさせます。
その後にそのゴールに向かって何をすれば良いのか?
その道筋を照らしてあげれば良いのですが、一番だめなのが最初から最後までを伝えようとすることです。
大切なのは結論を伝え、その後にゴールに向けたポイントだけをまずは説明することです。

例えば、会社で新商品の商談資料を作成してもらう時の依頼の仕方などを参考にすると、
「来月にA社と新商品の商談があるから、なんとか受注できるようにA社の売り上げアップに向けた提案資料を作ってほしい。商談が上手くいくポイントは3つあり、1つ目は売り上げアップ方法、2つ目は競合比較、3つ目は新商品の説明である。
まず1つ目の売り上げアップで大事なのは、前年比のグラフを見せて売り上げアップの確認をする資料、2つ目が競合のZ社との商品効果と商品金額の違いを絵で見せたい。
3つ目は新商品説明だが、現在キャンペーン中であることを大きく打ち出して今購入して頂くことを強くすすめたい。
この3つを3ページでまとめて作成してほしい。ここまで良いかな??」

このように結論の目的から伝え、その後に必要なポイントをしっかりと伝えていくことです。
そしてポイントの大切な部分を強調してください。
相手に「ここが大切なんだよ」と相手がメモをするくらいに伝わるように話してくださいね!
参考例で言うと赤い太字の部分が強調して伝えたい部分です。

そして一通りまずは全体の構成を伝えたら、
「ここまで良いかな??」
「大丈夫かな??」
「理解できてるかな?」
と一度聞いてあげることです。

そうしたら相手は恐らく詳細を聞いてくるはずです。
「前年比の売り上げ表はエクセルで表にしますか?」
「Z社の商品資料って誰が持っていますか?」
「キャンペーン資料は朝メールで頂いたペラ一がベースで大丈夫ですか?」

きっと質問が来るでしょうね。
自分でもたくさん質問します。
でもこれで良いんです。

このタイミングで、
相手がどれくらい理解しているか?
理解しようとしているか?
これもわかるからです。

先ほどの説明だけで、
「わかりました!早速資料作りますね!」
って言われても逆にちょっと待ってくれってなりますよね。
このタイミングで聞いてこない人の方がまずいですね!

結局ここからはお互いがキャッチボールして進んでいけば良いんです。
一方的に話していると、つい全てを話してしまうんです。
途中で相手に質問したら聞いてあげることによって「相手が理解する機会をあげる」ことが大切です。

完璧に伝えることは難しい

コミュニケーションは受け止める相手ではなく、伝える側に責任があります。
相手が理解していない場合は、自分の伝え方に問題がある可能性が高いです。
できる営業マンやトップセールスマンでも話下手な人は実は多くいます。
ただ「話し上手」ではなくても「伝え上手」なのです。
相手に伝わるポイント(刺さるポイント)がわかっているんです。
話の長さではないですし、論理的な説明でもないです。
それでも伝えるのが苦手、と言う方がいましたらメラビアンの法則を参考にしてみてください。

メラビアンの法則によると、相手に伝える印象の度合いは見た目やしぐさなどのボディランゲージが55%、声の大きさやスピードの話し方が38%、話の内容が7%と言われてます。

伝え方が苦手な方は他の部分で印象を良くすることも手です。
ただ話の内容が7%ですが、「話の内容」は体で言うと「骨」のようなものです。
骨がなければ体は動きませんし、話の内容がなければコミュニケーションは成立しませんから。

【まとめ】伝わるコミュニケーションを意識しよう

コミュニケーションは簡単なようで難しいですよね。
「伝える」というのはAからBに一歩的に矢印が出てる感じです。
「伝わる」は相手とのコミュニケーションの元、理解したという感覚です。
重要なのはコミュニケーションが常に相手と成立していると勘違いしないことです。
常に相手の立場になって、いつでも
「大丈夫かな?」
「伝わってるかな?」
と意識することが、伝わるコミュニケーションの第一歩になるのです。